信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:斉藤恭彦)はこのほど、メチレンクロライドおよびクロロホルムの国内向け販売価格を改定することを決定いたしました。2019年6月1日出荷分から、ともに1kg当たり20円以上の値上げを実施いたします。
メチレンクロライドおよびクロロホルムは、塩素系溶剤として国内で従来より底堅い需要があり、弊社は長年需要家の皆様に安定供給を続けてきております。しかしながら、今年に入り主原料の工業塩および天然ガスの価格が高騰するとともに電力価格も高騰し、製造コストが上昇しております。更には輸送コストも上昇しており、事業採算が著しく悪化しております。
弊社は、継続的にあらゆるコスト低減に努めておりますが、現在のメチレンクロライドおよびクロロホルムの価格水準で採算を確保することは困難な状況です。
メチレンクロライドおよびクロロホルム事業の存続と安定供給の維持のため、弊社事業を取り巻く厳しい現状を需要家の皆様にご理解いただき、今回の価格改定につきご了解いただけますよう努めてまいります。