信越化学、太陽電池セル製造に関する特許実施許諾契約を締結
信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:斉藤恭彦、以下信越化学)と、JA Solar Co.,Ltd.(本社:中国北京、董事長兼CEO:靳保芳、以下JA Solar)とは、信越化学が保有する「Ga(ガリウム)が添加されたシリコン結晶、ウエハー、セルの製造に関する特許」の実施許諾に関する契約を締結した。
単結晶シリコンを材料として製造される太陽電池セルを用いた太陽光パネルは、太陽光を受け始めてしばらくの間、性能が低下する光誘起劣化(LID)と呼ばれる現象が生じる。
信越化学の「Ga(ガリウム)が添加されたシリコン結晶、ウエハー、セルの製造に関する特許」は、この光誘起劣化を低減する最も効果的な方法の一つである。
JA Solarでは、同特許に基づく技術を導入することにより、初年度の太陽光パネルの出力保証率を0.5ポイント改善でき、より優れた発電性能と高い発電量を実現できるとしている。
JA Solarは、結晶シリコンから太陽電池セル、太陽光パネルを生産し、発電プラントも設置する太陽電池メーカー。2005年に設立され、現在では中国の3大太陽電池メーカーの一角として世界中に太陽電池セルおよび太陽光パネルを供給している。